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出発日前日まで、「飛行機に乗りたくない~!」という心の叫びは今回もみんなに失笑され、
前々回くらいから味をしめた”酔い止めトラベルミン”を服用し、死んだように寝入りながら
テキサスへ。あっという間に仕入が始まってしまった。
到着日に現地の輸送会社へ寄ってから、早速6軒まわって仕入。
一日目にして久しぶりにアイスクリームチェアを購入できた。
夜はかなちゃんと時差ボケのせいか気絶状態で眠り、次の日は朝から1時間半かけて蚤の市へ。

かなちゃんもこの田舎道運転だけはばっちり。最初は霧が凄かったのだけど、途中から青空に。
メガネの上からサングラスでハイウェイをとばしています。右は絶対に踏切で遭遇したくない
長すぎる貨物列車。通り過ぎるのに一体何分かかることか・・・
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天気予報ではちょっとだけシャワーが降るかもとの予報。瓶を沢山持っていたおじさんのテントで
物色していると、何やら涼しい風が・・・「来ますよ、奴が」というかなちゃんの予言どおり、
黒い雲と共にシャワーどころではない激しい雨が。おじちゃんのテントはしっかりしていたので大丈夫でしたが、
他のディーラー達は結構店じまいモードになってしまい、一日目は不完全燃焼でした。

三日目は蚤の市で朝ごはん。写真に撮るとアメリカンな朝食になってますねー。
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お天気はなんとかもってくれたので、買えるだけ買い込んで終了。
大物をまったく買わなかったので、ちょっとあせりながらもホテルへ。
今回は2階の部屋しか空いてなかったので、運び込むのが大変でした。

四日目は悩んだあげく古着屋もまわってしまうことに。
やっと三軒目に学生のころ(何年前!?)お手伝いしていたAhab Bowenに行くと・・・
お店を辞めてしまっていました・・・ショックでしばらく放心状態になってしまった。
なぜならここは私が古着を扱うお店をしたいと思うきっかけになった場所だったから。
ダウンタウンにありながらも、大きな木の下の緑の小さな家、ピンクに塗られたバスルーム、
暇な時にこっそり座る大好きだったブランコ・・・初めてゲイの人達と働いて、
彼らの素敵な生活っぷりに刺激されたこと、オーナーのマイケルにクリスマスに連れて行ってもらった
アメリカで初めての映画のような豪華なレストラン、プロムのドレスを選びに来るお人形のような
綺麗な女の子たち、そして何よりも昔の映画の様な古着が並ぶ店内・・・
マイケルはこの店を35年も続けた。私の知る限り、アメリカであんなにも良い状態で古着を
ディスプレイしていた店はない。店頭に出す前にしっかりチェックして補修し、スチームをかけて仕上げる。
私もここで教わった。遠い日本でもしっかりと引き継いでいきたいな。
マイケル、お疲れ様でした、そして本当に沢山の夢と思い出をありがとう。
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日曜日は毎回45分くらい運転して、御年76才の大好きなジョンとバーバラの店へ。
前にも紹介したことがありますが、田舎の煉瓦作りの古い2階建の建物。
その昔は一階が食料品店で、二階がフリーメイソンの集会所だったそうですよ。
バーバラ曰く、「私のおじいちゃん、フリーメイソンに入ってたわよ」・・・
そ、そんな身近にフリーメイソンが・・・かなちゃんも興奮。
靴と帽子をたくさん買って最後はみんなでクッキーをいただきました!
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六日目は隣町で初めての店へも何軒かいってみた。とてつもなく大きなアンティークモールで
野垂れ死にしそうになりながらも、歩く、歩く。・・・のわりには私達には豪華すぎて収穫は少なかった。
晩餐会とか開くんですか!?みたいな巨大なダイニングセットたちが沢山・・・さすが、アメリカです。
やっぱり田舎の小さな店のがよかった。やたらと折りたたみ椅子を買った気もするけど・・・

そして・・・あっという間にパッキングの日。買うだけなら楽しいのだけど。
かなちゃんと試行錯誤を繰り返し、夜中の一時くらいになんとか終了。
朝七時に起きて輸出用の書類を作る。ボロ雑巾のようになって終了し、ふとニュースをみると・・・
た、竜巻警報が出ているではありませんか!?テキサスには5年半住んだけど、こんなの初めてだった。
「近くの店に行ってから一度ホテルに戻ってニュースを見よう」と店から戻る途中けたたましいサイレンが・・・
まわりを見ても消防車はいない・・・不思議に思いながら運転しているとラジオからもサイレンが・・・
どうやら警報のようだ。急いでホテルにもどってニュースを見ると、竜巻はすぐ近くまで来ている。
お天気のキャスターが「窓のない部屋にいって、ふとんで頭をカバーして、出来るだけ避難して!」
と叫んでいる。外がガチャガチャうるさいなと思って外を見てみると、なんとゴルフボール大の雹が降っている。
一応荷物をバスルームに移動して息をのみながらニュースを見ていた。泊まっていた所は暴風雨だけだったけど、
昨日行った町で家が吹き飛んで、トレーラーまで宙を舞っている映像が流れていた。
結局全部で12個の竜巻が発生したとか。でもみんな無事だったそうで、よかった。
飛行機も400機ほど雹の被害で欠航だった。アメリカ、恐るべし・・・

わたしたちの便は翌日。なんとか飛んでくれたけど、満席の上、揺れまくり、
かなちゃんにしがみついて帰って来たのはいうまでもございません・・・

新しい荷物は今月後半には店頭に出せそうです。ぜひ遊びに来てやって下さいね。



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ロワール地方に泊まるのはこの日が最後。蚤の市三昧の予定を入れてしまっていた私達。
とても見晴らしの良いはずのダイニングで朝食・・・でもこの日もなんだか雲行きが・・・
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やっぱり雨になってしまった・・・
Lavalという中世の面影が色濃く残る素敵な街、なのに。
驚いたのはけっこうな雨の中、出店している地元の人たちがいたこと。
いつものフランスの人たちとはちょっと違うイメージ。みんな楽しみにしてたんだなー。
(私達もその雨の中、けっこう買い物してましたけどね・・・)
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途中で中世の街、Sainte-Suzanneへ。
小さなかわいらしい石造りの街並み。
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曇っていてもこの景色。
こんなところに住んでこんな景色を毎日見ていたらパリみたいな街を美しいと思えるのかな。
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しつこく最後の蚤の市会場へ。
ほとんど終了してましたが、なんだか素敵な場所でした。
おじいちゃんに声をかけられお話しを聞いてみると孫娘が日本大好きなんだとか。
はにかみながら出てきた女の子はカタコトながらも日本語であいさつ。
いつか日本であえるといいな。
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そして最後に晴れてきた・・・でも蚤の市のやっている時間ではなくなったので、宿へ向かうことに。
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森の奥深く、ぽつりと立つ古いお城、Château de Monhoudou。
ここは今回の旅行で唯一先祖代々受け継がれていたお城。
手つかずの森に広大な敷地。
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素敵なマダムが迎えてくれてお部屋へ。
最上階に泊まる私たちはまたもや使用人用の細い階段を上ります。
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三階の廊下。右側にお部屋、そして左側にポツンと白いドアが。
覗いてみると、なんと小さな教会でした。家の中に教会なんて・・・
中には本物の鎧や古い書物もあって、本当に何百年も受け継がれているんだと実感。
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部屋はとても上品に改装されていてとても快適。
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窓からはこの景色です。さっそく外にお散歩へ。
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去年ボルドーで見てからずっと欲しかったミニロバくん。可愛すぎる・・・
他の馬たちもとても人なつっこくてかわいかった。
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そしてディナー。ここもアペリティフはリビングで。
城主のムッシュにみんなで質問。マダムがムッシュのフランス語を英訳してくれて、
それを私が日本語へ。なんだか伝言ゲームみたいな会話でしたが楽しかった。
壁にかかった沢山の肖像画(白い巻き毛のズラの!)はもちろん全員ムッシュのご先祖。
ルイ14世の親戚にお嫁に行った人がいると言ってたな(多分)
ディナーはキャンドルの灯りだけでの素敵なコース料理。マダムが作るのですか?と聞くと、
はかない笑顔で”そうです。私がお客様をお迎えして、私が料理もするの・・・”
・・・ちょっと、ムッシュ、貴族すぎるのでは・・・
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食後もしつこく貴族気分を味わおうとする庶民たち・・・
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翌日の朝食も素敵にセットされていました。
最後のお支払いに行くと、学生と思われたのか、€20のおこずかいをくれたマダム。
ずっと外に立ってお見送りしてくれました。素敵なおもてなしをありがとう。
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この旅最後の”美しい村”、Saint-Ceneri-le-Gereiへ。
なぜだか涙が出そうになった素朴な美しい眺め。
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村のなかも石畳で素敵。ガイドブックで見た小さな教会を探して探索。
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そして・・・みつけたのは息をのむような、時が止まったかの様な景色。
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今までやっちゃった悪いこと、全部ごめんなさい、謝りたくなる清々しさ。
周辺は徒歩以外の立ち入りを禁止していて大切に保管されていました。

後ろ髪をひかれつつ、パリへ。
途中立ち寄ったブロカントのオーナーさんは偶然にも大のアジア好き。
私達を見ると、急にテンションが上がって凄い笑顔に。
モンゴルのテントの中でお茶を入れてくれて、お土産までくれました。

そしてやっと空港近くの最後の宿へ到着。
結婚式の披露宴パーティーをやっていてなんだかにぎやか。
中に入ってスキンヘッドのお兄さんに予約のことを言うと、すっかり忘れていたみたい。
さすが、パリ。掃除するから一時間後に戻ってきてと言われてなんとか泊まれることに。
明日の朝いないかもしれないと言うので(どーいうこと!?)、先にお支払いしますというと、
タンクトップに短パンだったのになぜかシャツに着替えてきた。田舎と都会の人の差は激しい・・・
朝は昨日の残り物とみられるパサパサのパンを食べ、カギを部屋において出発(やはり彼はいなかった)
無事に空港へ到着しました。
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今回はシャンブルドットがほとんどお城だったのでちょっと優雅な旅行でした。
でもやっぱり田舎の小さな村が好きだな。
見ず知らずの私達を無防備であたたかく迎えてくれた人たち、そして無防備でいられる自分。
何百年も変わらない森、大きな木、満天の星、本当にありがとう。

もうすぐクリスマスですね。明るいイルミネーションも素敵だけど、
みんなが一度に灯りを消せば東京でも満天の星空が見えるのかな?
物にまみれた私達には減らすことで得るものが沢山ありそうだ・・・

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素敵なマダムが用意してくれた朝食はやっぱり素敵でした。
私達、何処にいるんでしょう?・・・っていうか何様なんでしょう?
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こんな素敵な朝食に素敵なセッティング、中も・・・外も・・・
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そして犬までもがちょっと違う気が・・・?離れの家も可愛い・・・
写真ではわかりませんが、ロケーションまでも丘の上の素敵な場所にあるのです。
それでも一人の宿泊費は4千円〜5千円位。ここは一応民宿なのです。フランスって凄いな・・・
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この辺りの名産はMuscadet。
ぜひワイナリーに行ってみたかったのでマダムに訪ねてみると
知り合いのワイナリーに何軒も電話してくれました。
でもこの時期は収穫でみんな忙しいらしく断念・・・
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この日は土曜日で蚤の市の日!・・・でもすっかり天気が崩れてしまい、
ナントの蚤の市だけで我慢して早めに次のシャンブルドットへ。
こちらも高台にあるこぢんまりとしたお城。でも形は一番城っぽい。
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ここにも可愛い農家風の離れが・・・
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大理石のエントランスから上がった階段
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とても美しく改装されたお部屋
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夕食の時間に通されたお部屋は見晴らしが良くてとても素敵でした。
こちらのマダムは古いこのお城を買い取って修復されたとか。
当時の写真がアルバムになっていて、ゲストが見れるようになっていました。
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"buffet"といわれていた夕食ですが・・・
マダム手作りの前菜にキッシュ、サラダ、デザートまでついた美味しい夕食でした。
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この日は大好きなブルターニュに寄り道。
まずはファミーユにもおいてある塩で有名な中世の街、”ゲランド”へ。
城壁から中に入ると可愛らしい石造りの街並み。
ああ、やっぱりブルターニュ・・・と感極まっていると、そわそわとレストランのメニューをチェックしだす二人が・・
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海沿いに来たらムール貝を食べないと気が済まないファミーユ店主とかなちゃん。
納得いくまであちらこちらのメニューをチェック。
待望のムール貝にフレンチフライ、ガレットもしっかりいただきました。
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すっかりお腹も満たされて次の街、ナントへ。
lolocaloharumatanのちえさんに教えていただいたアンティークの布屋さん。
さすがちえさんのおすすめだけあって、どれもこれも美しい上に状態が良い。
これはどんな人が、どんな時にどんな風に着ていたんだろう・・・妄想が止まらない私。
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気が付くとみんないない・・・取りあえずレースをいくつかお買い上げ。
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あっという間に時間が過ぎて、今夜の宿、chateau de la sebiniere へ。
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黒い石が素敵なお屋敷。そしてマダムが超美人。
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その素敵マダムにしつらえられた素敵な部屋。ここはバスルームまでもとても素敵でした。
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マダムに近くのレストランを聞いて食事へ。
ビニールバックをワインクーラーに使ってしまう微妙なモダンさのホテルレストランでしたが、
食事は美味しかったし、なんといっても席から見える夜景がとっても綺麗だった。
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二日目の宿、 Le Mesangeau。ムッシュが外でお出迎えしてくれました。

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二階までは大きくまっすぐな階段ですが、屋根裏は使用人の部屋だった為、
幅の狭い螺旋階段になっています。
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今はもちろん客室なので、アンティークの家具が置かれ、ベットもフカフカで美しいリネンが使われていました。
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ここも大きなダイニングテーブルに大きな燭台。まずはムッシュに奥のサロンに案内されアペリティフ。
これが正式なおもてなしみたい。地元でとれたワインをいただきながら1時間くらいは話したような・・・。
お酒の入ったまりちゃんが寝ちゃうと焦っていると、マダムが「出来たわよー」とダイニングへ。
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ダイニングへ行ってみるとシルバーのセットが7つ・・・ん?私達5人だよなーなんて考えていると、
ムッシュもマダムもお席に。こちらのお宅ではゲストと一緒に食べちゃうみたい。
はじめての体験にとまどいつつも、陽気なお二人とのディナーはとても楽しい時間でした。
料理はすべてマダムお手製。地元産のものをふんだんに使ったとても美味しいディナーでした。
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翌日の朝、窓から見える裏庭がきれいだったので散策することに。
写真には撮れなかったけど、猫、ニワトリ、カモの親子もいて、とても良く手入れされたお庭。
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ムッシュとマダムはパリから引っ越してでて、このお屋敷を買ってシャンブルドットをはじめたとか。
朝食の時間もムッシュはずっとテーブルにいてお話ししてくれました。
部屋もお庭も、そして何よりも初対面のゲストを家族のように暖かく迎えてくれたお二人のおもてなし。
とても印象深い場所になりました・・・
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”フランスの最も美しい村”の一つ、アンドロワ川沿いの村、モントレゾール。
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古い城壁のまわりで、石畳の上で写真を撮ったり、はしごを上るふり?をして遊んでいると・・・
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おじさんが熱心に「素敵なお城だから中も見て行って」と誘われてしまった。
日本語のガイドブックもあったし、せっかくなので見学することに。
11世紀に建てられ、1400年代に改装、1800年代以降はポーランド伯爵家が引き継いでいるお城だそうです。
城主はかなり狩り好きだったようで、リアルな剥製と狩猟道具が沢山飾られていた。
そして2階のサロンには木目麗しいグランドピアノが。ここでの暮らしはどうだっただろう・・・?
なんだか寂しげに感じたのは年月が経ちすぎているからか、私が庶民すぎるからなのか・・・?
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マリア像も年季が入っています。
お城や村の建物に使われてる石灰質の石は、空気にさらされることで更に強固になり白さを増すんだとか。
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続いては大都会トゥールへ。古い木組みの家が並ぶ旧市街でランチの予定でしたが、
タルトタタンがひびいてお茶のみでした。
ファミーユ店主とまりちゃんだけが買い食いに走ってた・・・でもいつも痩せてる二人・・・。
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次に向かった美しい村はほぼ隣同士にあるカンド・サン・マルタンとモンソロー。
どちらもお店もレストランもほとんど見当たらない小さな村。
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やっぱり石灰質の建物で"白い街"のイメージ。これで道も石畳だったら素敵だっただろうな。
意外と見どころがなかったので早めに今夜の宿へ行くことに。
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この地方ではなかなか農家などのシャンブルドットは見つからず、大体が小さなシャトーを改装したものでした。
HPで屋根裏部屋が可愛かった Le Mesangeau へ。蔦に覆われたお屋敷といった感じ。
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アメリカ仕入から戻り、フラフラの店長です。
いろいろと新しい商品も入っています。是非、のぞきに来てください。

遅くなってしまいましたが、たくさんリクエスト頂いたので、今年もフランス旅行記を。
今年のフランスの旅はぎりぎりまで悩んで、今後の仕入に役立つかもと
私とかなちゃんの下心満載でサントル・ロワール地方に。

空港からレンタカーでそのままパリの南のシャンブルドットへ。
8時ごろになっちゃうとマダムに伝えていたけど、パリ周辺の渋滞と工事で道が変わっていて
着いたのは10時頃。それなのにとてもあたたかく迎えてくれたお二人。
とても素敵なマダムとアーティストのムッシュ。
古い農家を改装したお家はとても素敵。Les Deux Saint's Jeanday2-2.jpg

食事もお願いしていたので、11時からのディナーになってしまった。
大きな燭台の下でまるでレストランの様な美しいセッティング。
そして、お料理もとても美味しかった!
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泊まるところでディナーが出来るとそのまま眠れるのがいいところ。
お部屋はどこかエキゾチックに美しく装飾されて、でも温か味があってとても快適でした。
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朝、外を見るとマダムがお庭でお花を摘んでいた。
この素敵な朝食のセッティングの為だったんですね。こんなおもてなし、嬉しくなってしまう。
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ムッシュは私達一人ひとりにご自分の宗教画のポストカードをプレゼントしてくれた。
欲しい絵がみつからなかったまりちゃんにはなんと本ごと!
私がフランスの古い服が好きたと言うとマダムは、
「私、前に映画のスタイリングをやっていたからあなたにあげられるものがあるわ」
と古い農民の作業着をプレゼントしてくれた。
もっと色々話したかったな・・・と素敵な二人に後ろ髪を惹かれながらも出発。

目指したのはタルト・タタン発祥の地、ホテル・タタン。
そしてもちろん全員タルト・タタン。
フランスサイズでしたがさすが、ペロッとたいらげられる美味しさ!
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この地方はロワール川沿いのお城が有名ですが、あんまり豪華な建物に興味のない私達は
いつものごとく”美しい小さな村”巡りをすることに。
では続きはまた後日。



春の仕入に行ってきました。

仕入先のみんなに励まされ、フリーマーケットでは全然知らないおばあちゃんが
腕を何度もさすってくれて、”あなた達の国に起きたこと、本当に可哀そうに。
毎日テレビで見るたびに心をこめてお祈りしているからね。”と。
うん、みんな、ありがとう。泣きそうになってしまった。

そして、一年ぶりのジョンとバーバラのお店。
17年前に初めて会ったバーバラは今年なんと74才!になっていた。
それでも二人ともとても元気で、日本の事を凄く心配してくれて痛いほど抱きしめてくれた。
娘のキャシーもいて、今回同行してくれているかなちゃんも巻き込んで、ハグの嵐。

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さすがにずっとヴィンテージにこだわっていたバーバラの店も、クチュール系の80年代のものを
置くようになっていた。他の古着屋さんにも80年代のものが多く出回っていて時代を感じてしまった。

でももうしばらく”古き良きアメリカ”が見つかるうちは、それを集めていたいな・・・



コンクを出てペリグー方面に向かうのは決まっていたのだけれど、
ホテルのお姉さんにおすすめの街を聞いてみた。
お姉さんは、迷わず、ユネスコの世界遺産である"Rocamadour"をすすめてくれた。
黒いマリア像のあるやっぱり巡礼地、そしてやっぱり崖っぷち。とても美しいけれど、とてもこわいー。
いったい昔の人はこんなところで車もなく、どうやって生活されていたのか・・・
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高いとこ好きな崖っぷち女子達。そして次に行った街も高くはないけど崖っぷち。
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あまりにもずっと崖っぷちドライブに一人大汗をかいてぐったりしてしまった。
やっと標高の低いペリグーの街にたどりつき、ほっとしたのもつかの間、宿の予約が入っていない!
どうやら英語のできるムッシュが予約をとったけど、英語を話さないマダムは見落としてしまったよう。
とっても親切なマダムは「いま空いてる部屋掃除しとくから、ご飯食べてきて!」
アンティークが大好きなとても可愛いマダム、そして申し訳なさそうに挨拶にきたムッシュは
ワインをプレゼントしてくれた。初めての日本人の宿泊客にマダムは大興奮してくれました。
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巡礼地を巡る旅!?も終わり、とうとうボルドーへ。
この日はフリマ巡りの予定でしたが、ファミーユの強烈雨女Kちゃんのおかげか、雨。
私は一人、ナビの標高が0mになったことにやたらと興奮していたのでした。
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雨でもボルドーは大きなマルシェが出ていました。可愛いロバの子供たち。
フォアグラの産地だけあってマルシェの屋台にまで鴨のマグレとフォアグラがあり、せっかくなのでお昼を。
おなかいっぱいで、とても可愛い民族衣装の人たちに近づいていくと・・・全員おじいさんとおばあさん!
衣装に見とれていると、可愛いおばあさんに急にがっしり手をにぎられ、「あなたも踊る?」と言っているみたい。
ムリですーと逃げようとしたのに旦那に背中を押しこまれ、ダンスの輪の中に入るはめに・・・
おばあさんは「フランス語出来ないのね、でも大丈夫」(たぶん)とにっこり。
絶体に下からでないと手を握らない紳士的なおじいさんたちにクルクル回らされ、けっこうハードなダンス。
でもみんなはじけんばかりの笑顔で、終わったあとは心も体もすっかりポカポカ暖かくなってしまった。
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この日の宿はボルドーから20分くらいのposensacのシャトー。
シャトーといってもシャンブルドットになっていて、空港も近いし車ならとてもお勧めです。
昔はワインを扱っていたシャトーで、当時のラベルが飾ってあります。
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そして、案内された部屋は・・・空きがなかったのか、なんとスイート。広い!
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ベットルームも素敵。2階の部屋もかわいかった。
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翌日サンテ・エミリオンに行くというと、宿のムッシュが「高速を使わずに行くと途中のブドウ畑が綺麗だよ」と。
本当に一面のブドウ畑でした。
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世界遺産、サンテ・エミリオンの風景です。ミディ・ピレネーであまりにも凄い景色を見すぎて
なんだかみんなでピンとこなかったけど、ワイン好きにはたまらない街でしょう。
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今回の旅行はこんな感じでした。
印象的だったのは昔から変わらない姿の巡礼地の小さな村々。そして祈る人たち。
マリア様に旅の安全を祈ってみたけど、祈るって改めて自分の心の中をみつめる時間のような気がした。

毎回田舎を巡って感じるのはみんな地元のものを大切に、地産地消があたりまえなこと。
そして古いものはフリマで売ったり買ったり、また修理して大切に使っている。
そして、それをみんなが心から楽しんでいる。
日常のちょっとしたところに楽しいこと、幸せなことが沢山あふれているのをまた思い出させてくれたのでした。

朝ホテルから見たサン・シルク・ラポピー。
前日は夜でよく見えなかったけど、小さな村が崖っぷちにへばりついていた。
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どきどきしながら崖っぷちを通り、村の中へ。
夜食事をしたレストランはこんなにも可愛かったのでした。
この村の道も石畳のままでおとぎ話の中に入ってしまったかのようでした。
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今回の旅で一番行きたかった村、本で見てからなぜかずっと忘れられなかった村、コンクを目指します。
ただでさえ山道の高いところばかりだったのに、気が付くとナビの標高は580mに。
飛行機?みたいな眺めになっているのに、こんなところにもヤギが、民家が・・・
そんなときに限ってナビが暴走し、ガードレールのない崖っぷちを通るはめに・・・
突然目の前に(下のほうに)コンクの村が見えました。本当に息をのむほど美しかったのだけど、
高所恐怖症の私にはこの写真を撮るのがやっとでした(見えますか?ごめんなさい)
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その後もナビに信じられない幅の細い橋を渡らされ、無事ホテルに到着。
水車小屋だったという川沿いの古い建物。
こちらのシェフは有名で日本に来たこともあるらしい。
ハーブを巧みにつかった斬新なお料理でした。
(今回私はお料理の写真を撮っていません、すいません)
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お部屋を川が見える方にアップグレードしてくれました。中も素敵。
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そして、やっと辿り着いたコンクの村。
サントフォア教会(ルピュイとサンティアゴ‐デ‐コンポステラを結ぶ巡礼路において、
最も古いロマネスク様式の教会。3世紀末に殉教した聖女フォアの聖遺骨を納めた黄金の聖女像がある。)
を中心に広がる独特の鱗のようなの瓦が印象的な小さな巡礼の村。
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この辺りの村はみんな赤い屋根なのに、ここだけグレーの瓦。ひっそりとした美しい村です。
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ちっこい家にみとれるファミーユ店主。
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美しい村と風景と空気になんだか胸がいっぱいになってしまった・・・

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